レビー小体型認知症|余命はどのくらい

レビー小体型認知症(DLB)の平均的な生存期間(罹病期間)や経過、予後に影響を与える要因について説明します。

1. 平均生存期間(罹病期間)の目安

  • 平均的な経過
    大規模な調査やメタアナリシスでは、診断後の平均生存期間は約4〜6年(研究データでは平均4.11年〜6.4年など)と報告されています。アルツハイマー型認知症と比較すると、全体として生命予後は短めになる傾向が示されています。
  • 個人差の大きさ
    経過には非常に大きな幅があります。発症や診断から1.5〜3年程度で急速に進行する場合がある一方で、適切な治療やケアを受けながら10年〜20年以上(報告例では最大24年など)にわたり進行がゆるやかで良好な状態を維持されている患者も存在します。

2. 予後や進行スピードに影響する要因

  • アルツハイマー病理(アミロイドβ)の併存
    レビー小体の病理に加えてアミロイドβ(アルツハイマー病の原因たんぱく質)の蓄積が合わさっている場合、認知機能の低下速度が速まり、生命予後にも影響しやすいことが分かっています。
  • パーキンソニズム(運動障害)の進行
    筋肉のこわばりや動作緩慢、姿勢保持障害が強まると、転倒・骨折や寝たきり状態、嚥下障害(飲み込みの障害)につながりやすくなります。
  • 自律神経障害や薬剤過敏性
    起立性低血圧による立ちくらみや失神・転倒、あるいは風邪薬や抗精神病薬などの服薬による急激な状態悪化(薬剤過敏性)が、全身状態の低下を招くリスク要因となります。

3. 主な死因

  • 誤嚥性肺炎・肺炎
    嚥下機能の低下や活動量の低下に伴う誤嚥性肺炎が、最も頻度の高い死因として挙げられます(国内の調査でも死因の約43%を占めます)。
  • 老衰・転倒による合併症
    転倒・骨折から寝たきりになることによる全身衰弱や老衰、あるいは心血管系の疾患などが死因となることもあります。

4. 予後を良くするための重要ポイント

  • 薬剤過敏性に配慮した慎重な薬物療法
    過剰な投薬を避け、身体に合った適切な用量で治療を行うことが状態の安定につながります。
  • 転倒防止と誤嚥予防のリハビリ・ケア
    早期から環境調整や歩行訓練、嚥下機能のリハビリやデイサービスなどの活用を行うことで、生活の質(QOL)を保ち、二次的な悪化を防ぐことができます。

5. 鍼治療のすすめ

舌に鍼をして動きのリハビリをしたり、体のインナーマッスルを鍼で刺激した直後にリハビリをしたりすることで元気に歩ける期間を延ばすことができます。

大きなくくりで、パーキンソン病のグループに入る疾患なので、パーキンソン病の鍼治療を応用することで効果を上げられることを発見しました。

進行性の病気なので、お薬と併用して鍼治療をすることがお勧めです。わからないことがありましたら、無料相談をご利用ください。

この記事を書いた人

副院長 / 吉池 美奈子

宮崎県の名門鍼灸一家に生まれる。幼いころから鍼で風邪を治してもらうため、病院に連れていかれる友人をうらやましく思って育つ。自らがジストニアを経験したことから、患者さんへの寄り添いを1番に大切にし、神経内科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

副院長 / 吉池 美奈子

この記事を書いた人

副院長 / 吉池 美奈子

宮崎県の名門鍼灸一家に生まれる。幼いころから鍼で風邪を治してもらうため、病院に連れていかれる友人をうらやましく思って育つ。自らがジストニアを経験したことから、患者さんへの寄り添いを1番に大切にし、神経内科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

副院長 / 吉池 美奈子