レビー小体型認知症|どんな特徴があるか?

レビー小体型認知症(DLB)は、脳や全身の神経系に「レビー小体」(主成分はα-シヌクレインというたんぱく質)という特殊な構造物が出現することで発症する病気です。

小阪憲司博士らによって発見・報告され、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と並び「三大認知症」の一つとされています。

主な臨床的特徴や症状は以下の通りです。

1. 4つの中核的特徴(コア症状)

神経内科の先生が診断されるときに特に重視される代表的な症状です。

  • 認知機能の変動
    日や時間帯によって、頭がハッキリして理解や判断ができる状態と、ボーッとして反応が著しく低下する状態が激しく入れ替わります。
  • 具体的で詳細な幻視
    実際には存在しない人、子供、小動物(ネコやネズミなど)、虫などがハッキリと見えます。これに伴い、物を見間違える「錯視」、ゆがんで見える「変形視」、身近な人物を別人と誤解する「人物誤認」、姿は見えないのに気配を感じる「実体的意識性」などもよく見られます。
  • レム睡眠行動障害(RBD)
    睡眠(レム睡眠)中に悪夢を見て大声で叫んだり、手を振ったり蹴ったりして暴れる症状です。認知症症状が現れる10〜20年前から前駆症状として先行することがあります。
  • パーキンソニズム(パーキンソン症状)
    動作が遅くなる(動作緩慢・寡動)、筋肉が硬くこわばる(筋強剛)、手足の震え(静止時振戦)、歩幅が小さくすり足になる、バランスを崩して倒れやすくなる(姿勢保持障害)などの運動障害が現れます。

2. 認知障害の特徴

  • 初期にはもの忘れ(記憶障害)があまり目立たない
    アルツハイマー型認知症とは異なり、病気の初期〜中期では最近の出来事を覚えているなど記憶障害が目立たない場合があります。
  • 視空間認知障害・注意障害・遂行機能障害
    初期から「集中力が続かない(注意障害)」、「料理や家電の操作など段取りよく物事を進められない(遂行機能障害)」、「距離感や立体感がつかめず図形の模写や駐車ができない(視空間認知障害)」といった症状が顕著に現れます。

3. 自律神経症状(全身病としての特徴)

レビー小体は脳だけでなく、心臓や胃腸などの末梢自律神経系にも広く蓄積するため、全身の身体不調を引き起こします。

  • 起立性低血圧(立ち上がった際に血圧が低下し、立ちくらみや失神を起こす)
  • 頑固な便秘・排尿障害
  • 発汗異常(多汗・寝汗、または無汗)
  • めまい・ふらつき・強い倦怠感

4. 精神症状・行動障害(BPSD)と薬剤過敏性

  • 抑うつ・アパシー(意欲低下)
    気分が落ち込む、やる気が出ない、悲観的になるといった症状が初発症状として現れやすく、高齢者のうつ病と誤診されるケースもあります。
  • 妄想
    幻視に基づいて「知らない人が家に住み着いている(幻の同居人)」と考えたり、配偶者の浮気を疑う「嫉妬妄想」などがみられることがあります。
  • 薬剤に対する過敏性
    向精神薬や抗精神病薬、あるいは一般的な市販薬(風邪薬や胃腸薬など)を服用した際に、少量であっても強い眠気(過鎮静)やパーキンソニズムの著しい悪化などの激しい副作用を起こしやすい傾向があります。

5. 画像・バイオマーカーの検査特徴

  • CT・MRIでの脳萎縮が軽度
    アルツハイマー型認知症のように海馬などの萎縮が初期には目立たないことが多いです。
  • SPECT/PETでの後頭葉の血流・代謝低下
    視覚を司る後頭葉の血流や代謝が低下するのが特徴的です。
  • MIBG心筋シンチグラフィ・DATスキャン・PSG
    指標的バイオマーカーとして、MIBG心筋シンチグラフィでの心臓への集積低下や、DATスキャンでのドパミントランスポーター取り込み低下、睡眠ポリグラフ検査(PSG)での筋緊張低下を伴わないレム睡眠の確認が診断の決定に用いられます。

6. 鍼治療のすすめ

レビー小体型認知症は、お薬が効きすぎてしまう(薬剤過敏性)ため、鍼治療を併用することがおすすめです。私たちは長年の経験からパーキンソン病の鍼治療をレビー小体型認知症に応用することで効果があることを発見しました。

進行性の病気であるとともに、運動機能が低下すると症状が進行しやすい疾患です。鍼治療について、分からないことや不安なことがありましたら、無料相談をご利用ください。

この記事を書いた人

院長 / 吉池 弘明

神経内科疾患の鍼治療に取り組み40年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査。全国からお医者様の治療で改善しなかった患者さんが来院され、日々治療成果を上げている。探究心が非常に強く、新たな治療法を模索し続ける「はり・きゅうの日生まれ」62歳。

院長 / 吉池 弘明

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神経内科疾患の鍼治療に取り組み40年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査。全国からお医者様の治療で改善しなかった患者さんが来院され、日々治療成果を上げている。探究心が非常に強く、新たな治療法を模索し続ける「はり・きゅうの日生まれ」62歳。

院長 / 吉池 弘明