レビー小体型認知症|初期症状について

レビー小体型認知症(DLB)の初期症状は、アルツハイマー型認知症のように「もの忘れ(記憶障害)」から始まるとは限らない点が最大の特色です。認知症と診断される数年から数十年前から、身体や睡眠、精神面に多様な前駆症状や不調が現れ始めます。

主な初期症状および前駆症状は以下の通りです。

1. 認知症症状に先行して現れやすい前駆症状

  • レム睡眠行動障害(RBD)
    睡眠中(レム睡眠時)に悪夢を見て大声で叫んだり、手を振ったり蹴ったりして暴れる症状です。本格的な認知障害や運動障害が現れる10〜20年前から前兆として現れることがあります。
  • 自律神経症状(全身の不調)
    頑固な便秘、立ち上がった際の立ちくらみや失神(起立性低血圧)、頻尿、多汗や寝汗、原因不明の倦怠感などが早期から現れます。
  • 嗅覚障害(においの低下)
    食べ物や悪臭などのにおいが分かりにくくなります(味覚の変化として感じることもあります)。患者さん本人は低下に気づいていないケースも少なくありません。
  • 抑うつ・アパシー(意欲低下)
    気分が落ち込む、やる気が出ない、悲観的になる、不安になるなどの症状が初発症状として現れやすく、記憶障害の数年前から先行することがあります。

2. 初期から目立ちやすい精神・認知症状

  • 具体的でリアリティのある幻視・錯視
    実際にはそこに存在しない人、子供、小動物、虫などがハッキリと見える「幻視」や、床のゴミを虫と見間違えたりコードを蛇と見間違えたりする「錯視」が病気の初期から現れます。
  • もの忘れ以外の認知障害(注意・遂行機能・視空間認知障害)
    記憶力(最近の出来事の記憶)は比較的保たれている一方で、料理や家電の操作などを段取りよく進められない(遂行機能障害)、集中力が続かず2つの作業を同時にできない(注意障害)、距離感や立体感が掴めず車の駐車や図形模写ができない(視空間認知障害)といった症状が記憶障害より先に顕著になります。
  • 認知の変動・一過性の混乱
    日や時間帯(特に朝の起床時や昼寝の後など)によって、頭がはっきりしている時間と、ボーッとして反応が鈍くなる時間が目まぐるしく入れ替わります。

3. 初期から現れる運動症状(パーキンソニズム)

  • 動作がゆっくりになる(動作緩慢)、歩幅が小さくすり足になる、手足の震えやこわばり、身体のバランスを崩して倒れやすくなる(姿勢保持障害)などの症状が現れます。
  • 比較的若い世代(30〜40代等)で発症する「純粋型」と呼ばれるタイプでは、約8割の方の初期症状がパーキンソニズムです。

4. 初発(スタート)のタイプの多様性

レビー小体型認知症は、どの症状から始まるかによって主に以下のようなタイプに分けられます。

  1. 精神症状発症型:うつ状態、不安、幻視や妄想から始まる。
  2. 認知機能障害発症型(MCI-LB):段取りの悪さや視空間認知の低下から始まる。
  3. せん妄発症型:急な意識の混乱(せん妄)や意識の動揺から始まる。
  4. 運動障害発症型:歩行障害や手足のこわばりから始まる。

5. 発症初期には診断が難しいことも

初期には明確な「もの忘れ」が目立たず、CTやMRIを撮影しても海馬や脳全体の萎縮が軽度であることが多いため、高齢者の「うつ病」「パーキンソン病」「単なる加齢による体調不良」などと診断され、発見が遅れてしまうケースが少なくありません。

6. 鍼治療のすすめ

診断がつかない疑いの時期から鍼治療をすることがお勧めです。お医者さんは診断をつけるために検査をするケースが多いです。私たちは、鍼治療を効果的にするために検査をします。

サーモグラフィをつかうと、筋肉の活動レベルの低下している場所や、自律神経のバランス異常を可視化できます。特に運動機能の低下や自律神経異常が認知症に先立って現れるレビー小体型認知症の鍼治療・リハビリ方針を決めるのに適しています。

当院ではこうした検査を鍼治療の方針決定に活用していますので、レビー小体型認知症の疑いが指摘されたら早めに鍼治療をご検討ください。わからないことは、無料相談をご利用ください。

この記事を書いた人

院長 / 吉池 弘明

神経内科疾患の鍼治療に取り組み40年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査。全国からお医者様の治療で改善しなかった患者さんが来院され、日々治療成果を上げている。探究心が非常に強く、新たな治療法を模索し続ける「はり・きゅうの日生まれ」62歳。

院長 / 吉池 弘明

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神経内科疾患の鍼治療に取り組み40年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査。全国からお医者様の治療で改善しなかった患者さんが来院され、日々治療成果を上げている。探究心が非常に強く、新たな治療法を模索し続ける「はり・きゅうの日生まれ」62歳。

院長 / 吉池 弘明